海外ニュース 2004.4.20




 ニューヨークのダブル・ヘビー級戦


ルイス、バードとも王座死守

  ニューヨークのMSGで17日行われた2つの世界ヘビー級タイトルマッチは、WBAはジョン・ルイス(米)がフレス・オケンド(プエルトリコ)に苦戦の末11回2分33秒TKO勝ち、IBFはクリス・バード(米)がアンドリュー・ゴロタ(ポーランド)とこれも苦戦の末引き分け、いずれもチャンピオンが辛くもタイトルを防衛した。

 ヘビー級タイトル戦史上初のプエルトリカン同士の対戦は、アクションの少ない展開で迎えた終盤11回、ルイスが右ストレートから連打したところで主審が試合をストップ。最初で最後の山場が尻切れとなったため、負けたオケンドも観客も欲求不満の残る結果に。またIBF戦は、193センチ、107キロのゴロタの巨体に、12キロ以上も軽い王者バードが押され気味で見せ場を作れず、不本意な内容のまま終了ゴング。リディック・ボウに反則失格負けで「ダーティ・ファイター」の名を売って以来8年ぶりのMSG登場となったゴロタ(36歳)は奮闘もあと一歩及ばず、ポーランド初の世界ヘビー級王者になり損ねた。 この日のリングサイドにはレノックス・ルイス、マイク・タイソンの元王者が観戦する姿が見られ、またイベンダー・ホリフィールドはテレビのゲスト・コメンテーターをつとめた(試合の模様は19日午後8時からWOWOWで録画放送される)。

マヨルガ凡戦、プライスウェイトは防衛

 MSGの前座カード

 ドン・キング・プロダクション主催のこの日のMSGは4つの世界タイトル戦が予定されていたが、WBAウェルター級戦は挑戦者(元統一王者)のりカルド・マヨルガ(ニカラグア)が体重を落とせないことが判明したため、王者ホセ・アントニオ・リベラ(米)が試合をキャンセル。結局マヨルガはエリック・ミッチェル(米)を相手にノンタイトル戦に臨み、不デキの3−0判定勝ち。またWBCクルーザー級タイトル戦は、王者ウェイン・ブレイスウェイト(ガイアナ)が14位のルイス・アジーレ(米)に3−0判定勝ちを飾り、3度目のタイトル防衛に成功した。


ハリスは2−0判定でV

ドイツのWBA・S・ライト級戦

 ドイツのベルリンで17日行われたWBA世界S・ライト級タイトルマッチは、王者モーリス・ハリス(米)が1位挑戦者オクタイ・ウルカル(トルコ)にきわどい2−0判定勝ちを飾り、タイトルを守った。
 この日の前座カードに1度は出場が予定されていた佐竹政一(明石)は、プロモーター側の都合で試合がなくなり、改めて6月4日ラスベガスのリングで試合を行うことになっている。

 サントスはV3 

 WBO世界J・ミドル級タイトル戦

 17日米フロリダ州タンパで行われたWBO世界J・ミドル級タイトルマッチは、王者ダニエル・サントス(プエルトリコ)がトニー・レルマ(米)に大差判定勝ちをおさめ、3度目のタイトル防衛に成功している。


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