ボクシングは時に残酷、だからこそ面白い | だいごの片想いボクシング

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後楽園ホール観戦記、テレビ観戦記、過去の試合のDVD観戦記を中心に書いていきます。

同級生対決として注目された


日本Sフライ級タイトルマッチ


中川選手と船井選手は同じ高校でボクシング部を作った仲でした。


それから十何年の時を経て


日本一を争う舞台で戦ったのです。


何千人といるボクサーの中で2人が戦う。


それだけですごいよ。


偶然決まったわけではないんですよ。


戦うべくして戦ったんです。


今日だけは書かせてください。


たしかに派手な演出も必要かもしれないけど・・・


この2人がリング上で向かい合ったのを見て


ボクシングには「演出いらないな」と思いました。


2人が積み上げてきた勝ち星と地位があれば


それだけでいいよ。


ボクシングを知らない人からしたら


ボクシングなんて地味だなと思う人もいるかもしれないけど


このガチンコな対決と


一本のベルトを争うために


友情をかなぐり捨てて非常に殴り合う姿。


恰好いいよ。


派手な演出は世界タイトルとかであればいいんじゃないかなと思いました。


まずは船井選手。


1年前、Sフライ級で頭ひとつ出ていた石田選手に敵地大阪に乗り込んで挑戦。


一番強いチャンピオンに挑んで善戦するも惜敗。


でも、言い訳は一切しなかったんですね。船井選手は。


試合後に勝った石田選手が強かったと言いました。


めちゃくちゃ男前なんです。


そして今回。


ベルトを奪いにいくために一番強い中川選手に挑んだ。


栄冠を勝ち取るために全力で倒しに行った。


今回も男前だった。



そして、中川選手。


自分がボクモバのインタビューをさせてもらえることになった時に


「インタビューしたい選手は自分で決めていいよ」と言ってもらえたので


すぐに思い浮かんだのが中川選手なんです。


中川選手は当時はまだランカーになりたてだったと思います。


それから取材するたびに強くなりランキングも上がっていって


チャンピオンまで上り詰めた。


試合前に「友人だからといって一切遠慮しない」と言っていたんですが


素晴らしい戦いを見せてくれましたよ。




この試合、どっちかが勝ってどっちかが負ける。


2人とも笑うことはないんです。


だからこそボクシングって面白いんですよね。


これまではスパーリングもしたことのない2人だったけど


違うジムだけど


お互いを高め合ってできるなら


2人で別々のベルトを巻く姿を見たいですね。


あの、試合後のボクモバの動画見てほしいです。


宣伝とかじゃなくて。


本当にこれ見たらもっとボクシング好きになりますよ。


そしてアンダーカードも好試合があったのを忘れてはなりません。




長くなっちゃいましたね。


では、昨日のグッときた場面です。



1、船井選手(ワタナベ)の気持ちの強さとさいごの渾身の右ストレート


(もう見事と言うしかない戦いぶりでした!)


2、太田選手(五代)の諦めない心と戸高選手(レパード玉熊)の強い気持ち


(予想通りの好試合でした!2人とも良く練習していて手数も出ていて良かったです!)


3、鈴木選手(レイスポーツ)の左ボディと白鳥選手(T&T)の手数


(この試合も意地と意地がぶつかった良い試合でした!鈴木選手はこれからさらに伸びてくるし、白鳥選手はデビュー戦から比べると格段にたくましくなりました!)



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ゲスト:原 功(ボクシングライター)


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